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なぜ糖尿病の治療が大切なのか?
全身に影響を及ぼす病気
糖尿病を発症しても自覚症状はほとんどありません。しかし、放置すると全身の血管や神経が傷害され、失明、腎不全、足の壊疽など深刻な合併症を引き起こします。心筋梗塞や脳梗塞のリスクも、健康な人の2~4倍も高くなることが指摘されています。
早期発見と適切な管理で健康な生活を
糖尿病は完治が難しい病気ではあるものの、早期に発見し適切な血糖管理を行うことで、健康な人と変わらない生活を送ることができます。健診や人間ドックで「血糖値が高い」「HbA1cが高め」と言われた方は、城東区・深江橋の大西診療所へお早めにご相談ください。
糖尿病の診断基準は?
血液検査により、以下の基準に該当する場合に糖尿病と診断します。血糖値は常に変動するため、一度の検査のみでは正確な判定は困難です。初回検査で下記の1~4のいずれかに該当する場合は、まずは糖尿病が疑わしい状態(糖尿病型)となります。別の日に再度血液検査を実施し、同様の結果が出た場合に正式に糖尿病と診断します。
- 空腹時血糖値:126mg/dL以上
- 随時血糖値:200mg/dL以上
- 75g経口ブドウ糖負荷試験(2時間値):200mg/dL以上
- HbA1c(※):6.5%以上
(※)ヘモグロビンエーワンシー:過去1~2か月間の平均的な血糖状態を反映する指標。血糖値と異なり、直前の食事・運動の影響を受けない
初回検査で糖尿病と診断できるケース
上記の1~3と4を同時に満たす場合や、1~3に加えて糖尿病の典型的な症状が認められる場合には、初回検査のみでも糖尿病と診断します。
糖尿病の種類と原因は?
2型糖尿病
インスリン(※)の分泌が低下したり、インスリンの効きが悪くなったりすることで慢性的に血糖値が高くなるタイプの糖尿病です。遺伝的要因に加え、過食、運動不足、肥満、ストレスなどの生活習慣が重なって発症します。糖尿病の大多数がこの2型糖尿病で、中高年に多いですが近年は若年層でも増加しています。
(※)膵臓から分泌されるホルモン。血糖値を一定に保つ働きをしている
1型糖尿病
自己免疫などによりインスリンを作る膵臓のβ細胞が破壊され、インスリンがほとんど分泌されなくなるタイプの糖尿病です。生活習慣とは無関係に発症するので、若年者(小児)に多く見られます。体外からインスリンを補う治療(インスリン療法)が必須となります。
その他の糖尿病
膵臓の病気、内分泌疾患、薬剤の影響、妊娠中の糖代謝異常(妊娠糖尿病)など、様々な原因により血糖値が上昇する場合があります。上述の1型・2型とは異なり、原因を解消することで改善することが多いです。
糖尿病の検査と診断は?
初期評価と診断
血液検査による血糖値とHbA1cの測定で糖尿病の診断を行います。HbA1cは院内で迅速測定が可能なため、その日のうちに結果をお伝えし、速やかに治療方針を決定できます。
合併症の評価
尿検査による腎機能評価、眼底検査による網膜症のチェック、神経障害の有無などを定期的に確認します。心電図検査や動脈硬化の検査も行い、全身の状態を総合的に評価します。
糖尿病の治療は?
食事療法と運動療法が基本
いずれの病型でも、血糖値を上昇させる生活習慣を見直すことが治療の基本です。食事療法では、適切なカロリー制限と栄養バランスの取れた食事を心がけます。炭水化物の摂り過ぎに注意し、食物繊維を積極的に摂ると良いでしょう。
運動療法では、週150分以上の有酸素運動と筋力トレーニングの組み合わせが血糖改善に効果的です。患者様の嗜好や生活リズムを考慮した実践可能な方法をご提案します。
お薬による治療
生活習慣の改善だけでは血糖コントロールが不十分な場合は、内服薬による治療を開始します。内服薬には様々な種類がありますので、患者様の病態、年齢、合併症に応じて適切な薬剤を選択します。
インスリン療法
必要に応じてインスリン療法も検討します。これは体内で不足しているインスリンを注射により補充する治療法で、特に1型糖尿病では必須の治療です。2型糖尿病でも内服薬で血糖コントロールが不十分な場合に導入します。
継続的な管理と教育
糖尿病は自己管理が重要な病気です。定期的な通院で血糖値やHbA1cをチェックし、治療効果を確認します。血糖自己測定の指導、フットケアの方法、低血糖時の対処法など、日常生活で必要な知識もお伝えします。
当院では、患者様が前向きに治療に取り組めるよう、寄り添う診療を心がけています。血糖値が気になる方、健診で指摘を受けた方は、早めにご相談ください。